ひのひかり通信

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「明日できることは明日やる」ひのひかりの提供でお送りします──

寝台特急「サンライズ出雲」乗車記〜ノビノビ座席で静岡帰省〜

 国内唯一の定期寝台列車であるサンライズ瀬戸・出雲
以前から一度は乗りたいと思っていましたが、今回ついに乗る機会が得られたので、その時の様子をここに記録することにしました。
乗車区間米子から静岡です(ちょっと特殊かも?)

 

目次

    

スタート:米子駅

今回のサンライズ出雲乗車記は米子駅から始まります。
実は同じ日に松江駅にも行きましたが米子駅の方が大きく見えました(1階しか見てないけど上の階は何があるんだろう?)

松江駅とキハ47系気動車。電化してるけど電車じゃなかった。

ところでサンライズ出雲とは関係ないですが、米子駅駅名標黄緑でした。
JR西日本の岡山支社や米子支社などでは、色んな路線にラインカラーが設定されていて、城崎温泉米子駅では黄緑がラインカラーとなっています。

そういえば去年鳥取に泊まった時駅名標黄緑でした。
ってか山陰ルートより山陽ルートの方が通ってるはずなのに書いてなかった……まぁ姫路以東は新快速で行けちゃうし仕方ないね。

サンライズ出雲到着を待つ

 サンライズ出雲が来る時間も迫ってきたので、1番線で到着を待ちました。

ノビノビ座席があるのは5号車なので、5号車と書かれた乗車位置で待機。

待ってる途中、特急やくも(381系)が来たので記念に撮影。
逆三角形の国鉄特急エンブレムがイカしてます。

そして……

サンライズ出雲が入線しました。

 

 「カメラ起動しないなんで?!!」って状況の中で撮ったので極めて残念なクオリティになっていますがご了承を……笑
というわけでサンライズ出雲285系に乗ることができたのですが、雪の影響(確か)で20分遅れで到着しました。
まぁこうして乗ることができたのでオケオケオッケーです(この遅れが後々自分を助けることに……。)
 

乗車&本日の宿へ

 サンライズ出雲に無事乗車した私は、真っ先にシャワーカード販売機へ向かい、シャワーカードを購入しました(320円)
まぁこんなに急がなくても買えたけどね!

そして今日の宿に到着!!今回は2階を選択しました。
どのくらいの広さか気になっていましたが、一人寝るには十分なスペースでした。
ちなみに床はホットカーペット(?)が敷かれていてほんのりと暖かかったです。真冬の寒い時期にこうしてポカポカなところで横になれたのは良かったです。薄いシーツもあります。

ノビノビ座席から通路を見るとこんな感じ。なかなか雰囲気があっていいです。
これが乗車券+特急料金(3240円)+ノビノビ座席料金(520円)で乗れます。


シングルなどの個室に乗るよりかなり安いのがポイント高いです。
ちなみに私が乗った時は閑散期だったのでノビノビ座席料金は320円でした。閑散期なのに予約が全然取れなかったのはなぜ

ここで一つ注意点ですが、もし冬に乗る場合は乾燥には気をつけたほうがいいです。
なので、寝るときはマスクをつけることをオススメします

読書灯とそのスイッチ、そしてミニテーブル(コップ付き)。

通路側から撮ってみました。
今日ここが自分の寝床になるのかと思うと最高にテンションが上がりました。

出発〜伯備線へ〜

乗務員の方に切符を見せ、窓を見ると山陰線から伯備線に入ったようでした。
走行音は2階ということもあり割と静かで特急やくもよりは揺れも少なかったです。

少しゴロゴロしていると……

あっという間に新見駅に着きました。
どうやら伯備線のラインカラーはのようです。
このあたりは電波の入りが悪く、ひたすら外を眺めていました。真っ暗だったけど。

ノビノビ座席が思いのほか快適で少し眠くなってきましたが、このまま寝てしまうのはもったいない!!ということでラウンジに向かいました。

ラウンジ

やる気の感じられないブレブレな写真でごめんやで。
ここで夕飯を食べたのですが、一人旅の寂しいところは食事だなぁと思います。
一人旅は全て自分で決められるので好きなのですが、食事の時だけは話し相手がほしいなと思ってしまいます。食べながらじゃ電話もできないしね。

真っ暗な車窓を眺めていると備中高梁駅に到着しました。平日だからか乗車する人はいませんでした。
このあたりは全然電波が繋がらないので早く山陽本線に出ないかなぁとも思いましたが、ゴロゴロしながら眺める伯備線も非日常感があって良いです。

そして山陽エリアへ

そこからしばらく進むと倉敷駅に到着しました。

倉敷といえば桃太郎ですが(?)、ここのラインカラーはでした。

同じ日に松江にも行っていたのですが、山陰本線とはちょっと違う色でした。

ここからはひたすら山陽本線東海道本線を東に進んでいきます。

ほどなくして岡山駅に到着しました。
またまたやる気の感じられない写真を撮ってしまいましたが、ここ岡山駅サンライズ瀬戸と合流します。

これは余談ですが、個人的に岡山駅好きなんですよね。

特に駅メロが豊富なこととか。瀬戸の花嫁を聞くとまた四国に行きたくなります……。

 

話を戻しますが、ここでは多くの人が電車を待っていて、流石は大都会岡山だと思いました。
……とまぁここまで来たわけですが、シャワールームが空いたようだったのでシャワーを浴びることにしました。

シャワールームへ

シャワーカードを持ってシャワールームへ。脱衣所とシャワールームがあって、電車に乗っていることを忘れてしまいそうな内装でした(脱衣所は鏡になってる関係上撮れませんでした)

シャワールームを利用するにあたって、事前にタオルセット米子駅で購入しました(改札外の土産屋?で売ってました)

何てことはないただのタオルセットですが、サンライズ以外でも使える便利なセットなので、もしサンライズに乗る人は是非! 

シャワールームを使用するときは、ここにカードをセットします。
すると……

このように「6分00秒」の文字が出ます。
6分間シャワー、短いかなと思いきやかなり余裕がありました。
 
先程「やくもよりは揺れない」と書きましたが、この時ばかりは結構な揺れを感じました。
転ばないよう注意しながら体を洗う……そんな体験ができるのも寝台特急ならではです。 

ちなみにシャンプーとボディーソープは資生堂の非売品のものが入ってました。

シャワールームから出る時は「シャワールーム洗浄ボタン」を押して退出します。
結構大きな音がしてビックリしました。w

夜中の山陽・東海道本線

姫路駅を過ぎてノビノビ座席で横になっていると、電車は三ノ宮駅に到着しました。
もうここまで来たんだなぁといった感じです。

そしてほどなくして大阪へ……上の写真は新大阪駅を通過している様子です。

このあともノビノビ座席やラウンジで夜の東海道を眺めていたのですが、岐阜県に入った辺りで睡魔が……というわけで寝ることにしました。
周りの迷惑にならないように音の鳴らない目覚ましをセットして、おやすみなさい──

静岡駅に到着

静岡駅に到着です!! 
サンライズ出雲は東京行きですが、冒頭にもあるように私は静岡で降りました。
しかし私、寝坊してしまいました。

本来は4時38分に到着予定だったのですが、目覚めたのが4時40分と、到着時刻を過ぎていました。
外も真っ暗でどこを走ってるか分からないし、完全にやらかしたと思ったその時、静岡駅に到着しました。時間が時間なので到着のアナウンスは流れないし、何が何だかって感じでした(このときばかりは焦りを感じた)

どうやら前日の遅れを回復しきれなかったようで……急いで身支度を整えて降りました。

降りた直後に撮った静岡駅の電光掲示板。2分停車するようなので7分遅延してました。
まさかこの7分に助けられるとは……。
それにしてもこの寝台車マーク、カッコイイ……。

今となっては定期列車でこの寝台車マークが見られるのはサンライズ瀬戸・出雲だけであるため、今のうちに眺めておいたほうがいいかもしれません。

新幹線のりばもPARCHE(駅ビル)も閉まっていて朝早いことを実感しました。
始発より早い時間の静岡駅、なかなか新鮮でした。
(サンライズ瀬戸・出雲が「始発」ではあるけど実際これを始発列車として使う人は少ないと思う)

まとめ

というわけでまとめです。
サンライズ出雲を一言で表すと、非日常が楽しめるホテル列車だと思いました。
何をするにも非日常で、寝るのが惜しいくらいでした。

乗る前は、「走行音や電車の揺れで眠れなかったらどうしよう」と思っていましたがそんなことはなく、むしろ揺れが心地よいくらいに感じました(※流石に盛りました)

フェリーとかの方がよっぽど眠りやすいですが、高速バスよりは寝台列車の方が寝やすいと思います。

 

とはいえ周囲の人がうるさくなかったのは助かりました。


でも静岡駅で降りるのはちょっとしんどい……かも
音を鳴らすわけにもいかないし、4時半までに起きるのはちょっとキツかったです(時間通り動いてたらアウトだったし)

別の機会に東京まで乗り通したことがありましたが、東京までだと6時過ぎまで寝られるため良い眠りができると思います。

料金について

次に料金についてですが、交通費+宿泊費と考えると安いのではないかと思いました(あくまでノビノビ座席は)
もちろん高速バスを使ったほうが安く移動できますが、ノビノビ座席のほうが圧倒的に快適です。
また、他の移動手段に新幹線が挙げられると思いますが、料金はさほど変わりません(区間にもよる)
新幹線は早いですが、サンライズエクスプレスは夜のうちに移動できる強みがあるため利便性は高いと思います。

一人でも複数人でも楽しめる

今回は一人で乗車しましたが、特に問題なく道中を楽しむことができました。
カプセルホテルのような空間で、時おり窓を眺めると遠くの駅にいるという感覚はなかなか味わえないと思います。シャワーもここならでは!って感じだし。
しかしこのサンライズ出雲、一人でも非日常が味わえて楽しいのですが、複数人で行くのもいいかなと思いました。
もちろん車内でバカ騒ぎするのはご法度ですが、ラウンジで酒を飲みながらゆったりお喋り……なんてのもとても良さそうだと思いました。高速バスじゃできないしね。
次乗る機会があれば複数人で乗りたいな。

というわけで今回の旅行記は以上になります。
ここまでご覧いただきありがとうございました!!

 

↓他にもフェリー旅など色々載せてるので興味のある方はぜひ!!